怖さに寄り添い、笑顔を取り戻す——Oさんにとっての最良の治療

新型コロナをきっかけに、虫歯や取れてしまった詰め物などお口のトラブルを放置してしまったOさん。治療が怖くて受診を先延ばしにしてしまった結果、歯科医院は痛くて怖いことをされるだけの場所になっていました。ケンデンタルクリニック江南院の井戸田医師に出会ったことで通院が苦にならなくなり、治療がひと通り終わった後も定期的なメンテナンスで通ってくださるOさんに、担当医の井戸田医師や当院での治療について聞きました。

— ケンデンタルクリニックに通われるようになった時期ときっかけを教えてください 

Oさん：コロナの頃だったと思います。ずっとマスク着けるようになったこともあって、詰め物が取れても痛くなければいいやって放置してしまったんですよね。以前通ってた歯科医院には、虫歯だらけでボロボロだったことや、間が空きすぎたこともあって行かなくちゃと思いながらもちょっと敷居が高くて。違う歯科医院を調べていたところ、当時のホームページで「どんな歯でも綺麗に直します」と、心強い言葉が書いてあって。何となくいいかなと思ったのがきっかけです。

— 初来院の印象をお聞かせいただけますか。

Oさん：もう受付から良かったです。とても元気で、ハキハキされていて。治療室に入ったら、歯科助手の方も話しやすくて説明も良かったです。私、歯が弱くて虫歯だらけで、ボロボロになってて。こんな歯だから診られるのが恥ずかしかったし、放置したことを怒られないかずっと不安だったんです。クリニックに来てみたら、責められることもなく、放置していた言い訳にも耳を傾けてくださって少しホッとしました。緊張してしまって何度も聞き直してしまう私に、嫌な顔せずに分かるまで説明してくれて「分かるまで待っていますよ」っていう雰囲気がありがたかったです。

— 治療が始まってからはどうでしたか

— 井戸田先生にもお伺いします。Oさんはどんな患者さんですか

井戸田先生：そうですね。歯科医をやってきて、ここまで喜んでもらえることは多くないです。やっぱり治療といっても患者さんに痛いことをしているので。
歯科医院って大抵の方は痛みを堪えながら来院されるので、スタッフ一同努めて笑顔でご挨拶してもムスッとされている方も多くて。分かってはいても私たちだって悲しくなるんですよ。でもそこでニコって、ちょっとでも笑顔を返してもらえるだけでも嬉しいものです。その中でもOさんは泣いて喜んで表現してくださって。私も「歯科医していて良かった」って思ったらうるーってきて、嬉しくて泣いてるんですよ。

— 最初の治療方針の説明をOさんが納得されて、今治療が進んでいる感じでしょうか。

Oさん：そうですね。最初の治療が全部終わったので、メンテナンスで通っていて何か悪いところがあったら指摘してもらって治すという段階ですね。虫歯治療が一通り終わると、元々悩んでいた歯の色が気になってしまって、井戸田先生に相談したら虫歯の被せ物からセラミックを勧めていただきました。

— Oさんの治療の流れや方針ってどんな提案をされたんですか。

Oさん：ここに通うようになってから三ヶ月に1回は来るので、ちょっとした穴とか見つけてもらえるんですよね。また私が「痛くないからいいんじゃないの」って言うと、先生から「痛くなる前にふさげるし、酷くなりにくいから神経を抜かなくていいよ」って。確かに言われてみればそうだよねって。神経を抜いてしまった歯がたくさんあって、それはまだ大丈夫って後回しにしてきた結果なんですよね。

— Oさんにとってはすごく相性のいいメンテナンス、フォローアップ体制ですね

Oさん：井戸田先生だけじゃなく歯科衛生士といったスタッフの方たちと治療を進めているのはありがたいです。他の方もそう思っていらっしゃるから、流行ってるって言うのは違うかもしれないけど、土日はもう特に混んでいてびっくりします。患者さんもファンがやっぱり多いのかなと。

— 先生は治療を通じていろんな患者さんと接する中で、気をつけていらっしゃることはありますか

井戸田先生：ケンデンタルクリニックを選んで来てくださった患者さん、皆さんに良くなったことを実感してもらいたくて治療しています。中でもOさんは、歯科医が怖いけど頑張ろうって方だったので、それを私が壊さないように気をつけていました。そもそも歯科医院は痛いことされるし、匂いも音も加わって恐怖心とストレスがマックスになる空間です。その中で、怖い思いや嫌なイメージをどうやって減らすかが課題でした。それをこんなに正面から受け取ってもらえると単純に嬉しいし、歯科医師側からもやりがいになると言うか、出来るだけ怖さを和らげてあげたいとか、色んな治療の提案をしてみようって思いますね。

— Oさんが井戸田先生とやりとりする中で、心に響いたり記憶に残った気遣いってありますか。

Oさん：全体の雰囲気通してですが、井戸田先生に治療方針の相談をしたときに「難しいな」って濁さないではっきり「やります」って気持ちいい言葉をもらえたことでしょうか。治療期間が長くかかるって説明されたけど、そのときには通うって決めてました。自宅からクリニックまで一時間かかるけど、全然苦にならないし、逆に先生の顔を見たら元気が出るわって言いながら、もう4年ぐらい通わせてもらってますね。

— 井戸田先生が患者さんに安心感を持ってもらうために気をつけていることは何ですか。

井戸田先生：歯医者って何をするにしても、患者さんが想像もできないことをされる場所だと思うんです。私たち歯科医が治療内容を説明するとき、言葉だけではどうしても学術的になってしまうので、出来るだけ想像しやすいイラスト描いたり、写真を使ってイメージを伝えています。あと、患者さんのテンションに合わせた話し方も大事で、受け入れ体制が整っていない方にいろいろ詰め込んで説明してしまうと、治療を強要していると感じられてしまう。患者さんが心を開いてくれるタイミングを図っていますけど、具体的に何をしたかって言われると難しいですね。

— 寄り添ってるって大事ですよね、患者さんに安心感を与えるというか、歯科治療の怖い印象を払拭するためにも。

井戸田先生：そうですね。その中でやっぱり彼女が応えてくれたことは、単純に嬉しかったですね。自分のやったことが正しかったし、自分なりに気をつけてた部分で喜んでもらえた。やってよかったって本気で思えました。

— ケンデンタルクリニックに出会う前のOさんと同じように歯のことに悩んでいたり、歯医者探してる方にアドバイスをいただけますか

Oさん：歯の治療は1日でも早い方がいいよって言うかな。だから私、子どもには小さい頃から歯医者さん通ってフッ素やって虫歯にならないようにしていました。子ども達はもう成人しているけど、一本も虫歯がないことが嬉しいですね。

— 6歳ぐらいまでに予防や歯磨きの習慣をつけると、虫歯が出来にくくなるそうですね。

Oさん：あ、そうなんですか。それは知らなかったけど、自分や家族が虫歯にならないように、かかりつけの歯医者に定期的に通ったり、歯に関する知識をアップデートするのはいいことだと思います。

— 最後にOさんはケンデンタルクリニックに出会えてよかったですか

Oさん：本当に感動したのでよかったです。最初に会ったときに井戸田先生やスタッフの方たちの「これから治療していきましょうね。一緒に頑張りましょう」みたいな雰囲気にびっくりして、今でも忘れられないです。井戸田先生ってこんな若くて小柄な人なのに話してくるエネルギーが強くてかっこいいと思ったんです。

今回は、新型コロナ禍ということもあって、歯科医院から足が遠のいてしまったOさんと、担当医の井戸田医師から治療に入る前の雰囲気づくりや双方向のコミュニケーションの重要性、治療方針の伝え方についてもお伺いしました。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どうぞお気軽にご相談ください。